2023年5月11日~24日(銀座)

銀座ナカジマアート 11:00 – 18:30 会期中無休

数年前、海外での個展を経験し、日本画や日本文化について考えることが多くなりました。その中で日本人はどうしてこうも保守的なのだろうと絶望的な気持ちになる反面、その性質こそが日本画をここまで生きながらえさせたのだと実感させられます。また日本文化は海外からの文化を受け入れながらも、時には世界から切り離されることで独自の文化を作り上げてきました。隔離や孤立している時間は残酷でありながら、自己に向き合い、考えを深めることのできる貴重な時間なのかもしれません。そこで、本展タイトルを隔離・孤立を意味する「isolation」と題し、新作17数点を展覧いたします。

本展覧会では、作品を額に入れて展示いたしません。作品1点だけが「isolation」され、容器に入れられます。そのため、画面の質感や風合いを直接ご覧いただくことができます。ぜひ、会場でもお楽しみください。

■ 作品お問い合わせ

ナカジマアート  info@nakajima-art.com 03-3574-6008

■ 展示予定作品

金魚

私はもともと社会とのつながりが少ない生活でしたが、コロナ禍でよりスタジオにこもる時間が増えました。そんな中、一人で考える時間が増え、心の中ではネガティブな感情とポジティブな感情が交互に繰り返されていました。特に、一人でいる時間が長いと、水の中に深く潜るようなネガティブな気持ちになりがちでした。加えて、実際に人と会って些細なことを話すことの素晴らしさを実感した時期でもありました。これらの作品は、そのような感情を金魚の動きや水の揺らぎになぞらえて描いたものです。

Explore (2023) 1303 x 1000mm
KING (2023) 455 x 530mm
ACE (2023) 455 x 530mm
QUEEN (2023) 455 x 530mm
JACK (2023) 455 x 530mm
isolation (2023)
游 (2023)273 x 273mm
泳 (2023) 273 x 273mm

私はあまり切り花を描きません。道端や林で風雨に打たれ、時には人や虫によってその部分を切り取られながら、いびつに茎を曲げ、それでもけなげに花を咲かせる姿に心を打たれます。

水無月 (2023) 318 x 410mm
孤高 (2023) 333 x 242mm
夜長 (2023) 606 x 727 mm
やさしいあめ (2023) 220 x 273mm
二人 (2023) 227 x 158 mm
はじまり (2023) 220 x 273 mm
しゅくふく (2023) 180 x 180 mm
ゆふぐれ (2023) 273 x 220 mm
一人 (2023) 158 x 227 mm
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